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すかいらーく、人件費増で 減益 10月から  値上げ

ファミリーレストラン大手のすかいらーくは、アルバイトや従業員の人件費の上昇に伴い今年10月からメニューの値上げを予定していることを明らかにしました。
すかいらーく」の谷真社長が9日の決算発表の記者会見で明らかにしました。

 値上げするのはすかいらーくが展開する「ガスト」や「バーミヤン」、「ジョナサン」などおよそ3000店舗で、今年10月からサイドメニューやドリンクなどを中心に値上げする計画です。すかいらーくでは、客単価が平均で15円程度上がると見込んでいます。
 
 人手不足を背景にアルバイトの時給が上がっていて、すかいらーくでは、今年1月から6月の半年間で、前の年と比べて人件費が22億円増えたということです。
 
すかいらーく」側はできるだけ客の負担増加につながらないよう、値上げの対象としてはメインの料理を除外して、サイドメニューに絞ることにしているほか、都心部など特に人件費が高い地域の店舗を中心に実施することを検討しています。
 
 「働き方改革」でも人件費抑制は容易ならず――。すかいらーくが9日発表した2017年1~6月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が128億円と前年同期比で6%減少した。深夜営業の縮小に踏み切ったものの、最低賃金の上昇や店舗数の拡大などの影響で人件費が増加し、利益を圧迫した。採算改善に向けて、「10月から全業態で値上げを実施する」方針を谷真社長は同日の会見で明らかにした。
 
 売上高に相当する売上収益は1761億円と2%増えた。けん引役は主力のファミリーレストラン「ガスト」。1~6月累計の既存店売上高は1.2%増えた。単価が高めのフェアメニューにより客単価が上昇。しゃぶしゃぶ店「しゃぶ葉」などへの業態転換も奏功した。新規出店も続け、深夜営業の縮小や客数減の影響を補った。
 
 株主優待の負担増も営業減益の要因となった。ただ、税負担が軽くなり、純利益は77億円と1%増えた。

 18年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上収益は前期比3%増の3650億円、営業利益は5%増の328億円を見込む。

すかいらーく
SKYLARK CO., LTD.
株式会社すかいらーく(SKYLARK CO., LTD.)は、「ガスト」や「バーミヤン」、「ジョナサン」などのファミリーレストランチェーンで知られる外食産業系企業である。
◆概要
洋食ファミリーレストラン「ガスト」および「ジョナサン」、和食チェーン「夢庵」、イタリアンレストラン「グラッチェガーデンズ」、中華料理チェーン「バーミヤン」などを経営する。2000年代頃からでは他のレストラン企業やフードビジネス企業のM&Aを実施し、スケールメリットを生かした経営戦略を行っている。すかいらーくグループの運営・傘下の店舗数は、2013年12月時点で3,006店舗。
 
◆沿革
●食品スーパーとして創業
1962年、東京都北多摩郡保谷町(現在の西東京市)のひばりが丘団地に、横川端・茅野亮・横川竟(きわむ)・横川紀夫の横川家(「横川4兄弟」)が食料品を取り扱うスーパーとしてことぶき食品を創業。地域に根ざしたスーパーとして住民の支持を得ることに成功し、店舗も1店ずつ増え経営は軌道に乗り掛けていた。
しかし、当時の高度経済成長時に大駐車場を完備した大型店舗の巨大スーパーの進出が経営を直撃し大幅な客数減少、売上低下で店を開け続けるだけで赤字の状態となった。 経営規模の違い過ぎる価格競争が続く食品スーパー事業から他業態への転換を模索している中で、経営研究団体ペガサスクラブのアメリカ視察に参加。アメリカでは既にモータリゼーションが進み、郊外型のレストランが繁盛している点に着目。日本でもマイカーブームが急速に進み始めているところに商機を見出し、マイカーで移動するファミリー客をターゲットとしたレストランが考案された。
 

経営していたスーパーからの転業が決断され、新興住宅地として開発が進んでいた東京都府中市甲州街道<国道20号>下り側沿い)に土地を確保し、田無農業協同組合(現・東京みらい農業協同組合)から融資を受け、1970年7月7日、日本における郊外型ファミリーレストランの先駆けとなるスカイラーク1号店(国立店)を創業した(創業時は片仮名表記だったが、イメージが堅いという理由からのちに平仮名表記になる)。当時の店舗外観は、大きな三角屋根に天井まで張られたガラス窓といったアメリカンなものであった。店名には創業地のひばりが丘団地に因み、ヒバリの英語名"skylark"が採用された。オープン当時のメニューには洋風レストランの一番人気であるハンバーグを発展させた「ハンバーグ&エビフライ」、「ハンバーグ&カキフライ」などがあった。
当時のレストラン業界で初めて同じ皿に盛り付けて登場したハンバーグ&エビフライは、一般的なレストランメニューでは発想されない異質なメニュー商品かと思われたが、利用客からの評判は良好であった。「ハンバーグメニュー」では当時の競合レストランが実施していた加熱した鉄板で提供する工程を廃止し、普通のミート皿で盛り付けを行った。
 
●ガストへの大規模転換
1992年、バブル崩壊後当時の低迷を打開すべく実験店舗ブランド(当初は高級路線の実験店舗だった)だった「ガスト」を低価格の新業態で東京都小平市に一号店舗を開店。店名はスペイン語・イタリア語で「味」を意味するgusto(グスト)を英語読みしたものである。ホールでは当時としては珍しいセルフサービスのドリンクバーやワイヤレス型呼び出しベルの導入、キッチンではスーパーキッチンなどで実験中であったコンベアオーブンの導入。その他、料理の出し方の変更、各ポジションなどのプリンターによる作業開始などの工夫により、より少ない従業員での運営を可能にしすかいらーくでかねてより懸案となっていた人件費率の高騰などを抑えて低価格を実現した。店員はGパンでポロシャツ、缶バッジ、スニーカーというスタイルとなった。